GⅠ馬だけが人気馬になれるのではありません。

時には途方もなく弱い馬が競馬ファンの心をつかみ、ブームを起こすほどの人気を博すことがあります。

その筆頭格は、高知競馬に所属していたハルウララ。
この馬は連敗続きで有名になり、負ければ負けるほど人気が出るという不思議な馬でした。
負けも負けたり、その数116。
こんなに負ける馬は珍しいからと、全国から競馬ファンが集まり、関連グッズは飛ぶように売れました。
中でも人気だったのは、ハルウララの単勝馬券を交通安全のお守りとして購入すること。
この単勝馬券は当たらないことから、言葉のあやで生まれたものです。

ところがこの馬を上回る馬が現れました。
園田競馬のエリザベスクィーンです。
連敗数はハルウララを大きく上回る165。
166戦目に初勝利を挙げました。

さらにこの後、同じく園田競馬のカンムリホルダーが記録を更新しました。
生涯成績179戦0勝。
2着が6回あったのでもう少しで勝てたのではないかと思えますが、ここまで来ると「よくそんな多くのレースに出られたものだ」と驚かされます。

サラブレッドは軽い馬でも400キロ。
大きな馬では500キロ以上の体重があります。
その重たい体を細い足で支えているため、競争馬にとってもレースに出走することは大きな負担にもなります。
ですから、これだけのレースに出走できたというのはそれだけで驚きなことなのです。
その裏には関係者の努力もありますが、その馬がとても丈夫だったということでもあります。

地方競馬は現在、どこの競馬場も経営難にあえいでいます。
収益を上げるためにさまざまな工夫をしていますが、このように負け続ける馬で新たなファン層を獲得するというのは斬新だったといえるでしょう。

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